藍建てを一から作ろう

天然灰汁醗酵建て

藍を種から育て
藍染の染液も自分たちで作る
藍プロジェクト

先日藍の種を播種しました
今回は染液を作っていきます
染液はすくもと灰汁で作ります

目次

藍染めとは

藍染めとは
「藍」という植物で布などに色を染める技法
藍は人類最古の染料ともいわれています

日本で古くから伝統的に行われてきた藍染
藍には
インジゴチン(インディゴ)という
色素が含まれており
その色素を発色させることで青く染めあげる

藍染には蓼藍やインド藍等からとった
天然染料が使いますが
デニム生地などで使われるインディゴ染めには
人工的に作られる合成染料が使われます

藍染:天然染料
インディゴ染め:合成染料

世界で藍と呼ばれる植物は4種類

①インド藍:
 マメ科の低木ナンバンコマツナギ
②大青(ウォード):
 アブラナ科の二年草
 (ヨーロッパや中国)
③琉球藍:
 キツネノマゴ科の多年草
④蓼藍(タデアイ):
 タデ科の一年草(日本の本州)

蓼藍(タデアイ)は4種類の植物の中で
最も色素含有が少ない植物

江戸時代藍染は阿波藩(現在の徳島県)で
生産が盛んとなり
現在でも藍がよく育つ
徳島の「阿波藍」は全国的に有名
北海道の「伊達の藍」
沖縄の「琉球藍」なども
藍染の産地として知られています

現在の藍染

本藍染と呼ばれる天然素材のみで藍建てするのが
天然灰汁醗酵建て技法
現在は天然染料の蒅(すくも)を使っても化学薬品で藍建てする化学建て
糖を使う糖建て
蒅(すくも)と化学藍を混ぜる割建て
などがほとんどだそうです
これらを本藍染として流通しているのも多々あるようです

すくも とは

植物染料の一つ
本藍染に欠かせない素材の一つ蒅(すくも)
蓼藍(タデアイ)の葉を乾燥させ
約3か月かけて寝床と呼ばれる醗酵場所で
水遣りと天地返しを繰り返しながら
発酵させていく製造法
醗酵中は温度は70℃近くにもなり
アンモニアガスも充満するという
過酷な環境でで染料は製造されます

蒅(すくも)のほぼ100%が徳島で製造されており
蒅(すくも)を製造する専門職を藍師と呼びます

質の良いすくも

天然灰汁醗酵建て(てんねんあくはっこうだて)

本藍染である
天然灰汁発酵建て(てんねんあくはっこうだて)の
技法は奈良時代に中国から朝鮮を経て
伝えられたとされていますが
縄文時代にすでに使われていたともいわれています
その後江戸時代に確立されました

藍プロジェクト

天然素材のみで藍染を行うプロジェクト

灰汁づくり

5月23日
ふるいにかけた広葉樹の木灰

5月25日
100リットルの湧き水を温めます

薪でお湯を沸かします

80度まで沸かしていきます

80度になったら木灰と合わせます

ひたすら混ぜていきます

時には踊ります
灰汁に愛情を伝えてます

踊りは大切

2時間ほど混ぜ続ける

もう筋肉痛

混ぜた後1日置いた後の灰汁
上積みは透明となりました

藍さん❤

まだまだ藍建ての準備中

Mahalo
KWAK KWAH

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