神草まこも

(まこも)は
日本や東アジアに自生するイネ科の多年草で
古くから食用や薬用
さらには神事にも用いられてきた植物です

その特徴として
湿地や川辺に生育し夏には長くしなやかな葉を茂らせます
また真菰の葉には抗菌作用があるとされ
古来より草履やむしろ
神具の材料として利用されてきました

真菰の重要性は
単なる植物としての価値を超え
食文化や健康、宗教的な側面にも及びます

食用としては
若い茎の部分(真菰筍)が珍味とされ
栄養価が高く、デトックス効果が期待できます
さらに
真菰は水質・土壌・空間の浄化作用を持ち
自然環境の保全にも役立つことから
近年では
エコロジーの観点からも注目されています

古神道や仏教では
神聖な植物とされ
神社のしめ縄や仏像の敷物に
使用されることもあります

真菰を使った枕やお茶は
心身の浄化を助け、邪気を払うといわれています
さらには
真菰の持つ波動が心を穏やかにし
精神的な成長や気づきを
促すとも考えられています

このように
真菰は私たちの生活に
さまざまな恩恵をもたらす貴重な植物であり
伝統的な知恵と現代の健康・環境意識を結びつける
存在であると言えるのかもしれません

縄文時代からの贈り物

縄文時代以前から
私たちの暮らしに寄り添い
衣食住すべてにおいて
欠かせない存在だったようです

真菰の葉を干してゴザや枕、蓑笠など
様々な生活用品として利用されておりました

縄文時代の住居跡から
真菰の繊維を使用したと考えられる
編み物の遺物が発見されたり
萱ぶき屋根にも萱だけでなく
葦や真菰も使われていたようです

また
真菰の種子が出土しており
縄文人がその実を食べていた
可能性が示唆されています

真菰は様々な場面で使われ
縄文の人たちにとって
必要不可欠な存在となっていたのだと思います

私たちが暮らす北海道では
アイヌ民族の人たちがその恵みを
編み籠や敷物
薬草として利用してきた歴史があります

真菰米

弥生時代に稲作文化が伝わる前
縄文時代には

真菰の実(菰米

を食べていたようで
生活にかかせない植物として
愛用されておりました

菰米は炊くと煮豆のようになり
栄養価も高く、サラダや炒め物など、
様々な料理に使うことができます
菰米を使ってどぶろくを作る地域もあります

マコモ属と呼ばれる植物は全部で4種類あります
そのうちの3種類がアメリカ大陸で生息しており
残りの1種類が東アジアで生息しているようです

アメリカ大陸の先住民である
ネイティブアメリカンは
アメリカマコモの実を採って食べていました
アメリカマコモの実は

「ワイルドライス」

と呼ばれ
栄養価がとても高く
今ではスーパーフードとして
健康志向の高いセレブなどに人氣です

ワイルドライスは炊くと
日本米のような味がします
サラダに混ぜたり
肉や魚の付け合わせにするなど
幅広く使われています

19世紀ころワイルドライスを収穫するネイティブ アメリカンのイラスト Wikipediaより

スサノオノミコトと真菰の神秘

古事記には
地球にまだ植物がなかった頃
須佐之男命(スサノオノミコト)が
最初に地上に植えたのが

真菰

だと伝えられています
真菰が持つ水質浄化や土地の再生力を象徴するものとして語り継がれているとも考えられます

真菰は
古くから神聖な植物とされてきたことは事実であり
出雲大社の本殿をはじめ
多くの神社でしめ縄などに使用されています

驚きの植物『真菰』

真菰は食・健康・スピリチュアル・環境に関わる
驚きの植物であります

食の面では
真菰に寄生する
「黒穂菌(くろぼきん)」
のおかげで
マコモダケという美味しい食財が生まれます
シャキシャキした食感と
ほんのり甘い風味が特徴で
古くから珍味として食べられてきました

健康の面では
真菰茶や真菰枕は体がデトックスされ
腸内環境を整え
心を落ち着かせると言われています
現代人のストレスや不調に寄り添う
まさに自然の恵みです

人間だけでなく
動物や鳥、昆虫たちも真菰で傷を癒していたと
昔から各地言い伝えがあるようです
傷を負った水鳥が
真菰の葉っぱを傷口に何度も付けている姿が
目撃されており
その後水鳥は元氣に飛び立っていったそうです

スピリチュアルの面では
かつて釈迦(ブッダ)が真菰で編んだゴザの上で
病人を寝かせて治療した言い伝えがあります
日本では
神社のしめ縄や仏具に使われるほど
神聖な植物であり
邪気を払う力があるとされ
瞑想や浄化にも役立ちます

環境の面では
「自然の浄化装置」とも言われ
田んぼや川に植えると水と土壌をキレイにし
土地を豊かにする働きがあるとされております
また、空間を浄化する作用があり
真菰のお飾りを玄関や寝室に飾ることで
心身のリラックス効果があると言われております

真菰は

食べてよし・使ってよし・育ててよし
奇跡の植物!


ただの草じゃない!
感動と驚きに満ちた
「生命のパワー」を秘めた存在なのかもしれません

黒穂菌—真菰に寄生する不思議な菌

黒穂菌(くろぼきん)は
真菰(まこも)に寄生する植物寄生菌の一種
学術的には
『ウスティラゴ・エスキュレンタ(Ustilago esculenta)』
と呼ばれます

この菌が真菰の茎に寄生すると
茎の細胞が刺激され
茎の基部が肥大して
独特の甘みと食感を持つ
マコモダケとなります

マコモダケは
柔らかいタケノコのような食感で
ほのかな甘みと香りが特徴です

黒穂菌が寄生した真菰の茎は
初めは白く肥大しますが
成熟が進むと内部に黒い胞子が形成されます
これが

『真菰墨(まこもずみ)』

と呼ばれるものです
この真菰墨は
かつてお歯黒や眉墨
漆器の顔料などに利用されていました

黒穂菌は
真菰に寄生することでマコモダケを形成し
食用としての価値を高める一方
稲に寄生すると
黒穂病を引き起こすことがあります
そのため
農業においては注意が必要な菌でもあります。

マコモダケは、栄養価が高く
カリウム、リンなどのミネラルや
βカロテン、ビタミンC、ビタミンK、葉酸などを豊富に含んでいます
これらの栄養素は
健康維持や美容に役立つとされています
この菌には抗酸化作用があるとされ
免疫力向上にも関与していると
考えられています
さらに
一部の研究では腸内細菌のバランスを整え
デトックス効果を高める可能性が
示唆されています

このように
黒穂菌は真菰との共生関係を通じて
私たちの食文化や健康に寄与しています。
その独特の生態と利用価値は
今後も注目されるでしょう

真菰とペット—犬や猫の健康維持にも

犬や猫の健康維持のために
真菰を活用する動きが近年広がっています
真菰の粉末を
ワンちゃん・ネコちゃんのごはんに混ぜたり
真菰茶を飲ませることで
消化器系の不調や
皮膚疾患が改善されたという報告があります

さらに
老犬や老猫に真菰成分を与えることで
免疫力が向上し
活力が回復した例もあるとされています

真菰とソマチット—生命エネルギーの秘密

ソマチットと呼ばれる微小生命体が
真菰に含まれているのではないかと
注目されています

ソマチットは
生命エネルギーを活性化させる存在とされ
健康や治癒力の向上に
関与している可能性があります
そのソマチットが
真菰茶や発酵させた真菰製品に
多く含まれていると考えられています

人間の健康に驚くべき影響を与える可能性

真菰によって克服された事例

  1. 自己免疫疾患の改善
    免疫異常を抱えた患者が、真菰茶を毎日摂取することで症状が緩和されたと言われております
  2. アトピー性皮膚炎の軽減
    真菰エキスを含む入浴法を試したところ、皮膚のかゆみと炎症が大幅に減少したと言われております
  3. 糖尿病の血糖値安定
    マコモダケを食生活に取り入れた糖尿病患者が、血糖値コントロールを改善されたようです
  4. 腸内環境の劇的改善
    便秘や下痢を繰り返していた人が、真菰菌を含む発酵食品を摂取し腸の調子が安定したようです
  5. ガン患者の体調改善
    真菰茶などを継続的に飲むことで、化学療法の副作用が軽減された事例もあるようです
  6. 高血圧の改善
    真菰茶などを飲用したところ、高血圧が改善されたと言われております
  7. 有害物質の排出効果
    真菰茶などを飲用したところ、体内に蓄積された重金属や食品添加物などの有害物質が排出された事例があるようです

未来への可能性—真菰の新たな役割

環境浄化、健康促進、伝統文化の継承と、
真菰には計り知れない可能性が秘められています

真菰を活用した新しいプロジェクトが進行され
農業・医療・食品業界など
さまざまな業界での活躍が
今後期待されてくるかもしれません

まさに古来より伝わる奇跡の植物

神草「真菰」

その魅力を知れば知るほど
人々を驚かせ神秘に満ちた
感動させる存在であることがわかるでしょう

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